医局って何ですか?

      2018/05/16


医局とは、部活のようなもの

医局という言葉を耳にする機会は多いと思います。

例えば「白い巨塔」などでもよく出てくるワードですよね。

 

「医局」をわかりやすく説明すると、

いわゆる「大学の部活」です。

 

ひと口に医者と言っても、内科医や外科医や産婦人科医など、

様々な専門分野があります。

それぞれの専門分野の医師が、それぞれの大学病院に所属しており、

その専門分野ごとに各大学病院でグループを作っています。

それが「医局」なんですね。

 

 

それぞれの大学に「野球部」や「サッカー部」があるように、

それぞれの大学病院に「内科医局」や「小児科医局」と言うのが

存在しているのです。

 

薄れつつある医局の権力

 

ご存知の方も多いかもしれませんが、

この「医局」と言うのはその昔、

強大な権力を持っていました。

(今はそれほどではない。)

ドラマでもそんな場面がよくありますよね。

ドクターXも然り。白い巨塔も然り。

 

 

医局がなぜ強大な権力を持っていたのかと言うと、

1人事権を握っている

2薬剤や医療器具の採用権を持っている

というのが大きな理由でしょう。

 

 

昔は「研修医」と言う存在がなかったので、

(研修医制度ができたのは2004年です。)

新人医師達は、自分が卒業した大学の大学病院に

そのまま勤務する事がほとんどでした。

そうすると必然的に、100人近い新人医師が一気に

大学病院の医師として就職する(=医局に入局する)事になり、

医局には毎年たくさんの医師が集まっていました。

その医師達を大学病院に配属するか、

あるいは市立病院などに勤務させるかという人事は、

大学病院の医局のボス(つまり教授)の一存で

決まる事が多かったのです。

 

 

しかし、2004年に「研修医制度」がスタートすると、

医師免許を取った新人医師は、全国どの病院にも勤務する事が

出来るようになりました。

 

 

そうすると、教育制度が良い病院には優秀な学生が集まる。

という自由競争が生まれます。

それまで新人医師は、医局から「選んでもらう」立場だったのが、

医局が新人医師から「選ばれる」立場に変わる

と言う天変地異が起きたのでした。

 

とにかく人が足りない!大学病院(私の出身校の場合)

 

大学病院にもよりますが、私が医学部を卒業した大学は

「教育制度が全く整っておらず、全く魅力を感じなかった」ためか、

新人医師達の大学病院への就職率はまさかの10%!

 

 

卒業式では大学の学部長に「お怒り」を受けたわけですが、

大学病院へ勤務する医師達を増やそうと思うのであれば、

必要なのは卒業という晴れ舞台での「お怒り」ではなく、

大学病院の教育システムや、勤務条件の改革でしょう。

と考えるすみれなのでした。


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